転職回数が多いのは恥ずかしいことか?

メンタル・考え方

転職回数が多いのは、恥ずかしいことだろうか。
自分は高卒でバイトと派遣を転々として10回以上、正社員歴は1回だけ。世間的には職歴が多いと評される経歴だと思う。
経験社数が多いことに悩んでいる人に向けて、自分が思うことを書いていく。

※この記事ではバイトや派遣も含めて「転職」と数えている。


結論

転職回数が多いことは、別に恥ずかしくないと思う。ただし、面倒にはなる。恥ずかしさと面倒さは分けて考えたほうがいい。


「転職回数が多い=恥ずかしい」を突きつけられる場面

転職回数が多いと、それを恥ずかしいことだと思わせてくる人が度々現れる。

まず家族。仕事を変えたことを親に報告すると、「また変わったの?」と言われる。別に責められたりはしない。でも「なんで?」と言いたそうな空気は感じる。そんなの、こっちが聞きたいくらいなのに。

次に友人。20歳を過ぎた頃、学生時代の友達に久しぶりに会ったときのこと。フリーターをしていると話すと「何目指してんの?」と聞かれた。当時の自分はバイト生活で、相手は確か大学生だった。
このとき気づいたのは、「就職せずアルバイト=何かを目指していないとおかしい」というのが世間の標準的な感覚なんだ、ということ。大きな夢があるとか、資格の勉強をしているとか。そういう理由がないなら、さっさと就職するのが普通。多くの人がそういう価値観で生きていると知った。

そして、田舎ではこの感覚がより強く残っていると思う。日本ではいまだに、一つの会社で長く働くことを美徳とする空気が強い。地方にいると、そのことを嫌というほど感じる。

最後に、転職活動の場面。職歴が増えるたびに、面接官から必ず転職回数について聞かれる。これはもう、避けられない。避けようがない。

転職回数が多い人間は、こうしていろんなところで「転職回数が多い=恥ずかしい」を刷り込まれていると思う。


原因は価値観のちがい

ではなぜ、転職回数が多いと後ろめたい気持ちになるのか。
その原因は、ただの価値観の違いだと思う。

世の中には、「嫌なことでも我慢して続ける人」と「嫌なことからはすぐ離れる人」がいる。
転職回数が多い人は、だいたい後者だと思う。自分も完全に後者。嫌なことや精神的に辛いことが増えたら辞める。心身の健康めっちゃ大事。そんなの当たり前じゃないかと思う。

毎日嫌なことを我慢して同じ会社で働き続けている人が不思議で仕方ない。なんでそんなに我慢できるんだろうと思っていた。

そこで一つ思ったこと。我慢して一つの会社で頑張り続けている人は、多分「そうするしかない人」なんじゃないだろうか。
周りから見れば他の選択肢もあるけど、それが見えてないから選べないというか。

自分の友達にも、会社の文句を言いながら転職どころか転職活動すらしない人がいる。正直「なんで?」と思いながら見ているが、多分その会社でやっていくという道しか見えてないんだと思う。

これは別に、どっちが偉いという話ではない。ただ価値観が違うだけ。
そして「転職回数が多い=恥ずかしい」という評価は、「我慢して続けるのが正しい」と思う人たちの価値観。反対側にいる我々のような人間が、それに左右される必要はないと思う。


恥じる必要がない理由

なぜ転職回数の多さを恥じる必要がないのか。理由は3つ。

まず、「我慢して続けること」が必ずしも正しいとは限らない。もちろん楽しく続けてるならいいけど、そうじゃないなら我慢し続けても別にいいことはない気がする。心身を壊したら元も子もない。

次に、これからは転職がもっと当たり前の時代になっていくと思う。一つの会社で定年まで勤め上げるのが美徳、みたいな価値観はきっと少数派になっていく。職歴が多くて肩身が狭い思いをすることも、今より減っていくんじゃないだろうか。まあ10回以上はどうかと思うけど。

最後に、転職を繰り返せる人間ってある意味「選択肢が多い人間」だと思う。嫌なら辞めるという道が見えている。我慢するしかない人と比べたら、実はけっこう幸せなんじゃないかと思ったりもする。逃げ道を知らないのは、きっと苦しい。


実害はある

恥じる必要はない。が、職歴が増えることで面倒も増える。

一番面倒なのは、面接のたびに必ず転職回数について聞かれること。一社ずつ「なぜ辞めたか」の説明を求められる。思い出すのも大変だし、毎回説明が長くなる。
別に嫌味な聞かれ方をされたことはないし、企業側もすぐ辞められたら困るから確認しておきたいだけ。わかってる。でも面倒なものは面倒。

もう一つ地味に厄介なのが、職歴が多すぎて自分でも全部把握しきれなくなること。
正直、自分はもう全ての職歴を正確には覚えていない。曖昧な記憶のまま面接で適当に答えてしまって、入社してから同僚との雑談で矛盾が生じてバレたことがある。これは本当に気をつけた方がいい。

そこで、おすすめの方法を一つ。職歴は早いうちに全部書き出しておいた方がいい。会社名、在籍期間、辞めた理由。これを簡単にでもリスト化しておいて、転職するごとに書き足していく。少々手間に感じるかもしれないが、経歴迷子になって面接時と入社後で話の辻褄が合わなくなるリスクを避けられるメリットは大きい。3回くらい転職を経験している人は、今のうちにやっておくといいと思う。


とはいえ、過度な心配はいらない

転職回数が増えると、「面接に受からないんじゃないか」「いつか就ける仕事がなくなるんじゃないか」と不安になるかもしれない。

でも正直、そこまで心配しなくていいと思う。

確かに転職回数が原因で書類や面接で落ちることは、実際ある。でも、別に全ての会社が経歴ばかりを重視しているわけではない。人柄重視の会社もあるし、スキルがあれば経歴は問わないという会社もある。おまけに今は万年人手不足の業界も多いし、選り好みしなければなんらかの職にはつけるだろう。

転職回数が多いと不利になる場面はある。でも、それで人生が全部ダメになるわけじゃない。


自分の職歴に悩んでいる人へ

転職回数が多いことを気にする気持ちは、止めようと思って止められるものじゃない。周りから何か言われれば気になるし、面接で聞かれれば身構える。それは仕方ない。

ただ、気にすることと振り回されることは違う。必要以上に引け目を感じることはないし、面倒が起きそうなら対処すればいいだけ。

それと、かなり個人的で無責任な意見だが、逃げられるうちは逃げていて良いと思う。辞めるという選択肢があるのは、辞めてもまだ何とかなる状況だからじゃないだろうか。何とかなってしまっているうちは、多分本気にはなれない。

でも、人間本当に追い込まれたら勝手に本気になる。そうなったら、そのときに全力でやればいい。それで今ブログを書いているのが筆者。

本気になる時が来たらちゃんと続けられるし、思っている以上にいろんな道があるから、結構大丈夫。

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