転職エージェントの面談、何を聞かれるのか気になる人は多いと思う。
自分は高卒フリーターで正社員歴ゼロ、バイト・派遣を10回以上経験して、転職エージェントも5社ほど面談を受けた。リクルートエージェント、ワークポート、マイナビエージェント、DODA、ウズキャリ。派遣会社の面談も含めればもっとある。
そんな自分が、5社分の経験から「だいたいこれ聞かれる」という共通点をまとめてみた。
結論:聞かれることは、ほぼ決まっている
先に結論を言うと、エージェント面談で聞かれることは、どこもだいたい同じだ。会社が違えば質問も変わってくるかというと、そんなこともない。
質問はある程度パターン化されているんだと思う。だから転職回数が多い人でも、型を掴んでしまえば対応できる。むしろ自分みたいに転職回数が10回超えてる人間のほうが、受け答えは慣れていたりする。何度もやってたら嫌でも慣れる。
5社共通で聞かれたこと
具体的に聞かれた内容はこの5つに集約される。
- 転職理由
- 希望条件
- 職歴説明
- 過去の職歴の退職理由
- 自分の強み・得意なこと
ひとつずつ書いていく。
1. 転職理由
「なぜ転職したいんですか?」というやつ。一番最初に聞かれることが多い。
自分の場合、本音は「フリーターのままじゃキツい」「正社員になっておきたい」みたいな話なんだが、それをそのまま言うとちょっと弱い。なので「将来を考えて手に職をつけたい」とか、それっぽい言い方に変換していた。
嘘ではない。実際「自分といえばこれ!」という専門分野がほしいとはずっと思っていた。
2. 希望条件
給料、勤務地、職種、勤務時間、休日。このあたりはほぼ全社で聞かれた。
ここは正直に答えていい。むしろ正直に答えないと、転職した後にミスマッチが起きる。「年収◯◯以上」「勤務地は◯◯」みたいなのを、希望順に伝える。
そのときの状況によって希望の優先順位は違うだろうから、ここだけは都度考え直して答えた方がいい。
3. 職歴説明
「これまで何をやってきましたか?」というやつ。これがめんどくさい。自分みたいに職歴が10個以上あると、説明が大変なのだ。
全部きっちり話すと長いので、似たような職種はまとめて話したり、期間が短いものは軽く流したり。職務経歴書を先に出していれば、それをベースに補足する形で話せばいい。
4. 過去の職歴の退職理由
転職回数が多いと、これは確実に1つずつ聞かれる。逃げられない。
ここが鬼門。これにどう答えるかでエージェントとの面談力がわかる。後半でもう少し詳しく書く。
5. 自分の強み・得意なこと
「これまでの仕事の中で、自分の強みや得意だったことを教えてください」。これも全社で聞かれた。
自分はこの答えをテンプレ化していた。仕事自体は嫌いでも、その中で「嫌じゃなかった業務」「人よりうまくできた業務」にスポットを当てて話す。そして自分の長所と紐づけてそれっぽく。
自分の長所がわからないなら、短所から考えればいい。長所と短所は紙一重だ。きっと似たような経歴を持つ皆様は自分の短所を探すのが得意なことだろう。その短所をひっくり返してみよう。それが長所だ。
こうして型を作ってしまえば、使い回せる。
正直に言うべきか、脚色していいか
ここが一番書きたかったところ。
自分の本音を言うと、退職理由のほとんどは「仕事が嫌になった」「人間関係が嫌だった」だ。前向きな転職とか、キャリアアップとか、そんな立派なものはほぼない。
でも、それをそのまま言うのはなかなか難しい。自分はエージェントに対しても言ってこなかった。
嘘をつけと言いたいわけではない。事実は事実として置いておいて、「どう伝えるか」を工夫していた。たとえば「単調な仕事が嫌になって飽きて辞めた」を「もっと専門性の高い仕事に就いて、手に職をつけたいと思った」と言い換える。やってることは同じだが、印象は変わる。
これを「脚色」と呼んでいる。事実と違うことを言うのではなく、事実の見せ方を変える。その型を作る。
転職を10回以上やっていると、嫌でもこの型ができてくる。最初は下手だったと思う。「ずっと同じことの繰り返しで嫌になって」とかそのまま言って、担当者に苦笑いされたこともある。
そこから少しずつ、伝え方を工夫していった。だから今は、面談や面接の受け答えはわりと得意な方だと思う。
エージェント面談は、企業面接のリハーサルになる
ここも書いておきたい。
自分の場合、エージェントから面接の受け答えについてアドバイスをもらうことは少なかった。なぜか。エージェントとの面談で話す時点ですでに脚色済みだったから。「もっとこう言ったほうがいいですよ」と言われる前に、自分の中で型が出来上がっていた。
要するに、エージェント面談で話した内容がそのまま企業面接でも使える。エージェントとの面談が企業面接のリハーサルになるということだ。
だから自分は、エージェント面談でも手を抜かなかった。「エージェントの人は味方だから」と気を抜いて話すのはもったいない。もちろん、味方であることは間違いないので、自分でどうにもできない点は素直に話して助けてもらったら良いと思う。だけど本番に近い内容で話したほうが、後で絶対役に立つ。
転職回数が多い人へ
転職回数が多いと、面談で気が重くなるのは分かる。めちゃくちゃわかる。「また退職理由を1個ずつ聞かれるのか…」と憂鬱になる。自分もそうだった。
でも逆に言えば、回数をこなしている分、受け答えのパターンは絶対に身についている。型を作ってしまえば、初めて転職する人より落ち着いて話せたりもする。
スキルがないとか、正社員歴がないとか、そういう人でも面談自体は乗り越えられる。少なくとも自分はそうだった。聞かれることは決まっている。型を作る。それだけだ。
まとめ
エージェント面談で聞かれることは、5社まわってもだいたい同じだった。転職理由、希望条件、職歴説明、過去の職歴の退職理由、自分の強み・得意なこと。この5つに対して、自分なりの型を用意しておけば、面談はそんなに怖くない。
正直に話すか脚色するかは、自分で決めればいい。ただ、ありのままの本音をそのままぶつけると損することは多い気がする。事実を、伝え方で整える。良ければ参考にしてみてほしい。
転職エージェントへの登録を考えているなら、まずは1社、面談を受けてみるのがいい。型を作るには、場数が必要だ。

